その番号、バレてます!見直すべき暗証番号と決め方について
キャッシュカードやクレジットカードの他、携帯のロックなどでも必要になる4桁の数字、暗証番号。
同じ物を使いまわしている方、もしくは使いまわしてはいないけれど忘れてしまい、再発行した経験のある方も多いのではないでしょうか。
暗証番号はIDやパスワードとは違いたった4桁の数字を選ぶだけですが、それでも1万通りあります。
覚えやすくて忘れにくく、それでいて他人には推測しにくい4桁の数字は、どのようにして決めれば良いのでしょうか。
参考になりそうな暗証番号の決め方について、ご紹介します。
避けるべき暗証番号とは!?
よく使われる=推測されやすいので危険
まず、よく使われる番号は避ける必要があります。
簡単で覚えやすい、そんな数字は他の皆が使っている可能性があり、皆が使っている=推測しやすい数字と言えます。
それでは、避けるべき「よく使われている4桁の数字」とは一体どんな数字でしょうか。
下記はプロニック・ベリーさんが、以前に表に出たことがある暗証番号を元に書き出した、最も使用頻度が高いもの20個の一覧です。
1位の「1234」は、 なんと10人に1人が使用しているそうです。
2位以降も連番やゾロ目、2つの番号の繰り返しなどの簡単な番号が続いてることがわかります。
引用:http://www.datagenetics.com/blog/september32012/index.html
次に、下記はiPhoneアプリ「Big Brother Camera Security」のデベロッパーDaniel Amitayさんが、個人が特定できないようにした上で自分のアプリ上で使用されている暗証番号を記録し、共通して使われている番号の組み合わせの上位を公開しているものです。
こちらでも、「1234」が1位になっています。
4桁の数字は1万通りもあるにもかかわらず、下記の上位10通りの暗証番号だけで、使用されている暗証番号の15%を占めているそうです。
3位の2580は、携帯電話の数字キー中央を上から下になぞったもの。
6位の5683は、アメリカの携帯電話で見るとLOVEとなっているそうです。海外ならではですね。
そして、10番目の1998についてですが、1990〜2000の数字はすべてトップ50位に含まれており、
1980〜1989の数字はすべてトップ100位に含まれているそうです。
つまり、いかに多くのユーザーが誕生年や記念の年を暗証番号に設定しているのかがわかります。
さらに下記は、暗証番号に使用されている数字を年代別にし、平均的な数値と比較してグラフ化したものです。
これを見ると1930年代から2010年代の数字が、平均と比べ多く使用されていることがわかります。
引用:http://danielamitay.com/blog/2011/6/13/most-common-iphone-passcodes
これらの番号は他人が良く使う → 第三者から見ても確率の高い数字の組み合わせなので使わないように気をつけましょう。
第三者にバレやすいので使わない方が良い4桁の数字についてまとめると下記になります。
自分の使用している暗証番号が下記の中にある方、今すぐ暗証番号を変更しておきましょう!!
・「0000」「1111」「5555」のようなゾロ目
・「2580」「0852」のようなキーを一列になぞった数字
・「1998」のような誕生日・記念日などの西暦
・「1000」のような切りのよい数字
・「1212」のような2桁の繰り返し
自分に関連するものは、身の回りの人にバレるので避ける
バレやすいのは、先ほど説明した誰にでも共通する4桁の数字だけではありません。
他にも下記のような自分に関連するものは、家族・親戚・恋人・友人・知人など、
身の回りの人に推測される可能性があるため、避ける必要があります。
・自分の誕生日
・自宅の住所等の番地
・自宅・実家の電話番号
・自分の免許証番号
・自分の所有車のナンバー
・家族の誕生日や結婚記念日
もちろん、誕生日や免許番号などは財布を落とした際などに、
身の回りの人だけでなく免許証を見た見知らぬ人にもバレてしまう可能性があります。
財布の中に暗証番号のメモを残しておくのも大変危険ですので、絶対に止めましょう。
推測されにくい暗証番号の決め方
ダメな例ばかりあげても、「ではどうすれば…???」と困ってしまいますよね。
ここからは、具体的にどのような数字を選べば良いかを挙げていきたいと思います。
※ATMやカードの暗証番号入力などは入力回数が3回までなどと制限されていますが、
そうでない場合には盗んだ相手が永遠に試せてしまうため、絶対に破れないわけではありません。
(1万回試すことができれば確実に破られてしまいますが、それでも推測されないに越したことはありませんよね)
自分にとって覚えやすい数字を使う
覚えやすくて忘れにくい数字のヒントを挙げてみます。
ただし、人によっては「好きな芸能人の誕生日」などでもバレてしまう可能性があります。
周囲の人が「自分が誰を(何を)好きか」よく知っている場合は避けてください。
・自分が産まれた時の体重・時間
・受験番号・学生証番号・出席番号など
・(以前に勤めていた)会社の番地・郵便番号など
・好きな芸能人・初恋の人などの誕生日
・以前使っていた携帯電話の番号
・好きな会社の株式番号
・好きな歴史上の西暦
・好きな山の高さ
・忘れられない出来事の日時等
・趣味やペットに関する数字
・資格、証明の番号
・趣味の器機等の番号
・目標数値・達成日
・上司・部下の電話番号
・今は所有していない、思い出の車のナンバー
・好きな選手の番号を組み合わせたもの
さらに、上記に手を加えても良いでしょう。
・逆順にする(好きな芸能人の誕生日 1005 → 5001 )
・2つを足す(好きな芸能人の誕生日 1005 +自分の誕生日 0822 → 9825 )
カードごとに暗証番号を変えたい!独自ルールの決め方
せっかく決めた暗証番号ですが、カード全部をひとつの暗証番号に統一してしまうと、何かあった時に全部の暗証番号がばれてしまうという危険があります。
ただし、だからと言ってそれぞれ別の数字にしてしまうと、今度は思い出せずに苦労してしまいます。
どちらが良いかは、人それぞれ・暗証番号が必要になる頻度などにもよりますので、よく考えて決めてください。
カードごとに暗証番号を変えたい場合には、大きく分けて2つの方法があります。
1.自分の頭の中で記憶・管理できるよう、独自ルールを決める。
・2222を加える、1111を引く、0001を足す、など数字を変換する。
・◯◯◯◯の数字の◯番目、◯番目、◯番目、◯番目を足す、などとルールを決める
・数字をアルファベットや電話・キーボードに書かれている文字などに置き換える。
例えば、基本暗証番号を4198に決め、右から2桁目(10の位)に数字を1つ足すとします。
1つ足す数字の決め方を、あ行=1、か行=2、さ行=3、…と決めた場合、下記のようになります。
「『み』ずほ」=4198+70(ま行)=4268
「『ゆ』うちょ」=4198+80(や行)=4278
「『り』そな」=4198+90(ら行)=4288
このようにすると、持ってるカードの暗証番号が全て異なったもの&計算できるものになります。
※あまり複雑になりすぎると難易度が上がってしまいますので、負担にならない程度のルールを決めてください。
2.自分の頭以外の場所(メモなど)に頼るため、独自ルールを決める。
万が一他人の目に触れてしまった場合でも暗証番号とバレないように(そのまま使えないように)独自ルールを決めておきます。
例えば、下記のように記入しておき、自分にしかわからないようにしておきましょう。
メモ書き例
みずほ… ID:8c2se31gd89hb パスワード:8m80el578cue2
ゆうちょ…ID:52gjdz9f6w42d パスワード:ee6v2g1a5ec5dv
三菱… ID:1g68bbc2rgbs98 パスワード:geloc56e2xse4v8
例:ルール→ パスワードの数字のみ右から逆順で4つ
みずほ…2875
ゆうちょ…5512
三菱…8426
例:ルール→ IDの左4つ、アルファベットは全て0に置き換える
みずほ…8020
ゆうちょ…5200
三菱…1068
【おまけ】暗証番号ではなく、パスワードの場合
パスワードも基本的には暗証番号と同じ考え方ですが、暗証番号との大きな違いとして、
異なる数字・英字・記号などが使え、桁数の選択肢が広いという特徴があります。
このことから、下記などが有効です。
・簡単に解析されないように、桁数を多めにする。
・必ず大文字・小文字・記号・数字を組み合わせる。
・憶える必要がある場合は(重要度によっては)、英字を似た数字に置き換えるのもアリです。
(英字のO(オー)を数字の0(ゼロ)に、英字のiを!に置き換えるなど)
まとめ
いかがでしたか?
あなたの暗証番号はここには出てこなかったでしょうか。
他人に推測されそうな番号を選んでいた方、選び方には問題なかったけれどよく番号を忘れてしまっている方は、是非対策を検討してみてください。
※クレジットカードなどの暗証番号を熟考する以前に、
そもそも他人に暗証番号の入力を試されてしまう機会を減らす必要があります。